公益社団法人アルコール健康医学協会発行の、お酒と健康に関する情報誌、書籍、パンフレットなど出版物や教材を紹介します。
アルコールと健康に関する最新の医学情報（2019上半期）
Ⅰ．非臓器特異的な内容、分類が困難な内容
１．疫学・予防的分野
(1) 細胞障害、細胞レベルでのDNA損傷についての研究
| 1 | 異環境下におけるFTO遺伝子とアルコール摂取、多量飲酒およびアルコール依存との関連: The HAPIEE study | A-100/10C |
| 2 | 遺伝子型を考慮した飲酒量と心血管系疾患との関連: 中国500,000人のコホート研究 | A-100/10C A-730 |
(2) 総死亡
| 1 | 1990年から2016年までの195の国と地域でのアルコールの使用と負担：2016年の世界疾病負担のシステマティック分析 | A-110 |
| 2 | アルコール消費のリスク閾値：83の後方視的研究での現在飲酒者599,912名に対する統合的データの解析 | A-110/A-139 |
(3) 母子に与える影響
(4) 青年に与える影響
(5) その他、身体的影響
| 1 | ノルウェーの就労者におけるタバコ、アルコール、薬物等の使用と病気欠勤の関連 | A-139/A-169 |
(6) アルコール依存症
| 1 | ポーランドの囚人におけるてんかん有病率およびてんかんとアルコール依存症との関連 | A-141 |
| 2 | 性格5因子特性とアルコール、ニコチン、大麻、及びギャンブル依存症の併存 | A-141/A-154 |
| 3 | アルコール使用障害 | A-141 |
(7)精神疾患（アルコール依存症を除く）
| 1 | 社会不安障害とアルコール使用障害との縦断的関連：米国成人の2つの全国サンプルからの結果 | A-152 |
| 2 | リプロダクティブヘルスセンターの女性に対するオンラインおよび臨床医によるSBIRTの費用対効果 | A-152/C-152 |
(8) ストレス・気分
| 1 | 飲酒と不眠の双方向の関係性と性差：トロムソ研究 | A-155 |
(9) 事故・交通外傷
(10) その他の社会的影響
| 1 | 郡レベル社会経済的因子と個人の喫煙飲酒行動との関連：米国成人の縦断研究 | A-169 |
| 2 | 英国の飲酒ガイドライン改定に基づいて新たに定義された高リスク飲酒者の特徴に関する調査：英国の健康調査データを用いた後方視的解析 | A-169 |
(11) アルコール飲料についての研究
| 1 | 2015年の世界における未登録アルコールの割合と量 | A-181 |
(12) いずれにも分類されないもの
２．基礎研究分野
(1) 胎児性アルコール障害
| 1 | β2インテグリン接着分子LFA-1を標的とした抑制は出生前アルコール曝露で生じる神経障害感受性に影響する有害な神経免疫作用を減少する | B-135/B-210 |
| 2 | 神経前駆細胞と未熟細胞でアルコールは抗アポトーシス性Mcl-1LのmRNA前駆体スプライシングを変えアポトーシスを誘導する | B-135/B-210 |
| 3 | 青年期を通じた大脳皮質の発達に対する新生仔でのエタノール曝露の効果 | B-135/B-210 |
| 4 | エタノール曝露はチロシンキナーゼ活性を一時的に上昇するがその後持続的に抑制して新生尖端樹状突起の成長を障害する | B-135/B-210 |
(2) その他、身体的影響
| 1 | 神経障害性疼痛モデルマウスでのエタノールに対する感受性の低下と過剰飲酒 | B-139/B-210 |
(3) アルコール依存症
| 1 | アルコール飲酒やアルコール消費を好む素因は分界条床核のカルシトニン遺伝子関連ペプチドや神経ペプチドY、ミクログリアの発現を亜核特異的な様式で変化させる | B-141/B-210 |
| 2 | 下辺縁皮質の化学遺伝学的刺激はアルコールによる恐怖記憶の過剰一般化を回復する | B-141/B-210 |
| 3 | 外側手綱核の一過性受容体電位バニロイド1チャネルの亢進はアルコール離脱ラットの嫌悪行動を仲介する | B-141/B-210 |
| 4 | エタノールの抗不安効果に対する急速な耐性でのヒストンメチル基転移酵素G9aの必須な役割 | B-141/B-210 |
| 5 | エタノールはアンモニアで生じる（タンパク質恒常性と情報伝達における）分子的混乱に対して骨格筋の感受性を亢進させる | B-141/B-810 |
| 6 | アミリン受容体の活性化は齧歯類でのアルコール仲介性行動を抑制する | B-141/B-210 |
| 7 | Wistar系ラットで自発的なエタノール摂取は線条体と皮質領域で部分領域特異的な神経適応を生じる | B-141/B-210 |
| 8 | 齧歯類で孤束核のグルカゴン様ペプチド-1受容体はアルコール仲介性行動を制御している | B-141/B-210 |
| 9 | アミリン類似薬はアルコール使用障害の動物モデルのアルコール関連行動を抑制する | B-141/B-210 |
| 10 | 哺乳類ラパマイシン標的タンパク質複合体1とその下流効果因子のコラプシン反応媒介タンパク質-2はアルコール報酬探索の復元を誘導する | B-141/B-210 |
| 11 | 断酒初期におけるアルコール依存症患者の前頭皮質亜領域容量の変化:治療成績との関連 | B-141/B-210 |
| 12 | アルコール使用障害の家族歴を有する若者におけるレジリエンスの有無による前頭線条体の安静時機能的結合の違い | B-141/B-210 |
| 13 | アルコール障害のある男性およびアルコール過剰摂取ラットにおける断酒早期の白質微細構造変化 | B-141/B-210 |
| 14 | 病的ギャンブルやゲーム障害、アルコール使用障害患者のレプチン血中濃度 | B-141/B-152 |
| 15 | アルコール使用障害患者におけるリアルタイムfMRIを用いた脳の反応に関連した渇望の調整 | B-141 |
(4) 認知機能
| 1 | ヒトとラットでアルコールによる認知機能障害は神経栄養因子BDNFの血液レベルの減少と関連している | B-151/B-210 |
(5) ストレス・気分
| 1 | 慢性間欠的なエタノール曝露と急性ストレスはノルアドレナリン情報伝達を介してBNST（分界条床核）のCRF（副腎皮質刺激ホルモン放出因子）神経細胞活性を類似の様式で調節している | B-153/B-210 |
(6) 嗜好
| 1 | 背内側線条体の間接路中型有棘細胞はエタノール条件付け報酬探索を調節している | B-154/B-210 |
(7) 薬理作用
| 1 | オキシトシンは社交的飲酒家の側坐核におけるアルコール手がかり刺激誘発性の機能的結合を調節する | B-180/B-210 |
３．臨床・治療分野
(1) 胎児性アルコール障害
| 1 | 胎児性アルコール症候群の最新情報-病因、リスク、治療 | C-135 |
(2) アルコール依存症
| 1 | 使用障害治療の前後におけるアルコール予測値 | C-141 |
| 2 | 治療目標の取り組みは若年の物質使用障害者の治療予後を予測する | C-141/C-133 |
| 3 | アルコール依存症におけるジスルフィラム治療効果：メタ解析 | C-141 |
Ⅱ．臓器特異的な内容
１．疫学・予防的分野
(1) 口腔・頸部疾患
(2) 肝臓
| 1 | 飲酒問題に伴う病院への受診回数は、アルコール性肝硬変の予後リスクを予測する | A-540 |
| 2 | 喫煙、飲酒と、胆道がんおよび肝内胆管がんのリスクの関連 | A-54C/A-53C |
(3) 脳動脈
| 1 | アルコール性肝障害と脳出血: 台湾における全国規模の研究 | A-740/A-530 |
| 2 | 日本人急性脳卒中患者における飲酒と虚血性脳卒中の重症度との関係 | A-740 |
(4) 静脈全般
２．基礎研究分野
(1) 中枢神経
(2) 肺
| 1 | アルコールによるインターロイキン-17発現誘導はThy-1の発現低下を介してマウス肺の線維芽細胞-筋線維芽細胞分化転換を生じる | B-420 |
| 2 | エタノール曝露はヒト肺胞マクロファージのAMPK情報伝達と食作用を障害する：エタノール代謝の役割 | B-420 |
(3) 肝臓
